アトピッコハウス ブログ
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無垢フローリングの一枚もの

2017/01/23
2018/05/30

無垢フローリングの一枚もの床を無垢フローリングにしたいという時、
あえて、「一枚もの」にしたいという場合もあると思います。

しかし、種類が少ないし、品質によっては、
価格も高くなるし、反りとか、狂いも
発生しやすくなります。

それでも、無垢フローリングの一枚ものがいいという人のために、
少し解説してみたいと思います。

一枚ものの無垢フローリングは、品数が少ない

一枚ものの無垢フローリングは少ない

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤坂です。
無垢フローリングは、丸太から切り出して作ります。
木材は、成長の過程で、中心部は赤く、
周辺部は白くなります。

また、枝のあとが、節として残りますから、
製材した時に、その節が現れてきます。

「生き節」「死に節」があって、「生き節」なら、
木目の一部という理解も出来ますが、

「死に節」の場合は、その部分が抜けて、
穴が空くこともあるので、

補修の必要が出てきます。

無垢フローリングも、色々な品質がありますから、
この「死に節」を補修してあるものと、
補修してないものがあります。

当然、現場で使えない部分を切り落としながら
床に貼って行くという場合もありますが、

適当な場所で切り落とすと、貼りあがった床が、
まばらな感じになって、

納得いかないということも起こります。

それに、そのまま貼ると、品質的に問題が起こるし、
捨てるとロスになって、材料が余分に必要になります。

一枚ものの無垢フローリングは価格も高い

製材して、フローリングの形になった段階で、
「運よく」節がないとか、少ないという製品は、
それほど数が多くありません。

つまり、丸太の中には、「枝の跡(節)」が隠れているので、
製材した際に、現れてくる訳です。

つまり、節が少ないとか、節がないといった
一枚ものの無垢フローリングは、マグロでいうと、
トロみたいなもので、

量も少ないし、価格も高くなるのです。

つまり、「えりすぐり」の一枚を集めたものになる訳です。

比較的手に入るのは、杉、ヒノキ

無垢フローリングの中でも、杉やヒノキといった
針葉樹は、日本で植林していますし、

沢山あるので、一枚ものの無垢フローリングを
希望する場合でも、比較的

手に入りやすいと言えます。

しかし、それでも、節がないとか、少ない製品を希望すると、
「選りすぐり」のものを集めることになるので、

やはり希少性が出るし、価格も高くなります。

節の多い材料でもOKということであれば、
杉、ヒノキなら、比較的お手頃価格で、

手に入れられると思います。

それでも、産地や、加工の丁寧さなどによって、
価格には格差があるので、

希望の品質と、予算に応じて、
納得できる製品を選ばれるといいと思います。

一般的な無垢フローリングは、ユニしたもの

無垢フローリングの一枚ものになると、
節や、木の「色違い」によって、

品質にばらつきで出るため、
色味が均一で、節の少ないものとか、節のないものと
いうと、選りすぐりの1枚を集めることになるので、

まとまった量を集めるのも大変だし、
価格も高くなるという話をしました。

そこで普通は、製材して、フローリングにする前の段階で、
「節」や「色違い」の部分は、切り取って、

品質を整えてから、同じ品質の原板だけを
つなぎ合わせて、1枚のフローリングにします。

この作業を「ユニ」といったり、「フィンガー」といったりします。
30cmほどの短い木を接着してつないで、

1,820mmという長さにするのです。

これは、日本の住宅が、尺とか寸を基本に考えているので、
1,820mmで作ると都合が良いからなのです。

なぜ「フィンガー」というかというと、
30cmほどの原板を繋ぎ合わせる

ジョイント部分が、まるで、指先と、指先を
絡み合わせたような形状に見えるからです。

一枚ものに、何を求めているのか?

無垢フローリングの一枚ものは、確かに格好いいかも知れません。
「ユニ」されたもののように、30cmおきに、

細かな継ぎ目もない訳ですから、豪華と言えるかも知れません。

しかし、希少性がある分、値段は高いです。
品質を追求すればするほど高くなります。

それでも一枚ものの無垢フローリングがいいのかどうか、
じっくりと考えるべきだと思います。

一枚ものの無垢フローリングでも、「長いもの」は、
更に高くなります。

普通は、節や欠点がある部分は切り取って使わないので、
一枚ものの無垢フローリングといっても、

ナラ材のような広葉樹は、30cmとか、60cmといった
短いものを「乱尺」に貼っていきますので、

貼りあがった感じは、ユニした製品と似た感じになります。

といっても、原板同士を「接着」していないので、
全ての「接続部分」がエンドマッチと呼ばれる

本物のジョイント部分になるのです。
(長さ方向の接続部分で、実(さね)と言います)

いかがでしょうか?

一枚ものの無垢フローリングが手は入らない訳ではありません。
杉、ヒノキであれば、「長もの」で、一枚ものの
無垢フローリングも容易に手に入ると思います。

しかし、節の量とか、色違いに関して、
細かい注文をつけると、手に入らないし、

価格は高くなります。

そして、ナラとかカバといった製品の場合は、
「長もの」で一枚ものの無垢フローリングというのは、

まず、手に入りません。
資源がないのです。

だから欠点部分を切り取ったユニした製品が
一般的になるのです。

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