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無垢フローリングの黒ずみと、メンテナンス方法

2018/07/06
2023/10/19

無垢フローリングの黒ずみと、メンテナンス方法無垢フローリングの床は、長年使用していると、色が変化していきます。床が濃くなったり黄色く変化したり状況によっては黒っぽくなってきたりもします。

これは自然素材ならではの経年変化で、こまめなメンテナンスをしていても起こる自然の節理です。これを黒ずみと思うか、経年変化としていつくしむか、それは、価値観にもよると思います。

では、なぜ、無垢フローリングの床は、黒ずむのでしょうか?その黒ずみの原因と、メンテナンス方法についてご紹介してみたいと思います。

アトピッコハウスの無垢フローリング「ごろ寝フローリング」も、経年変化で、色が濃くなっていきます。ただそれは、経年劣化ではなく、経年美化です。

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無垢フローリングの床の黒ずみ、シミの原因は?

無垢フローリングの床

無垢フローリングの床

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤です。

無垢フローリングの床の黒ずみシミの原因として以下の要因が考えられます。

無垢フローリングの床の黒ずみの原因① 汚れ

表面を塗装してコーティングしていない、無塗装や自然塗装の無垢フローリングの床は汚れや水分が浸透しやすく、そのままにしておくとシミや黒ずみが発生することがあります。

お子さんが小さいおうちなどでは汚れた足でそのまま上がったり、そうでなくても人の体から出る脂分や、料理の油分、食事や水をこぼしてしまった物など、様々な影響を受けやすいです。

しかし、そのままにせず、すぐにお手入れをすればほとんどの汚れは水拭きで落ちますし、多少のシミは時間とともに床に馴染んで気にならなくなります。

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無垢フローリングの床の黒ずみの原因② カビ

足ふきマット

足ふきマットはこまめに乾かして

無垢フローリングは調湿性能があり、余分な湿気を吸ったり吐き出したりしてくれます。そのため、無垢フローリングの床の上にカーペットなどを敷いて覆ったままにしてしまうとカビが生えることがあります。

洗面所など、足ふきマットを置くことがあると思いますが、湿った状態で置いたままにしておくとその下の無垢フローリングにカビが生えて黒ずんでしまうことがあります。濡れたマットは使用後は乾かす、カーペットなどもこまめに位置を変えたりしてカビが発生しない環境を作る事が必要です。

無垢フローリングの黒ずみの原因③ 水分によるもの

窓の近くなど雨が降り込んでしまったり、床に水をこぼしてそのままにした場合、水シミとなります。水シミも放っておくと黒ずみとなるので、気づいたときにこまめに拭き取るといいでしょう。

無垢フローリングの黒ずみの原因④ 無垢フローリングそのものの特性によるもの

無垢フローリングの床は、月日の経過と共に、徐々に「色」が濃くなっていきます。それは、フローリングそのものが、日焼けしたり、木の成分である樹脂分が、染み出してきたり、汚れたりと、原因は、色々だと思います。
しかし、色が濃くなっていくことは、普通のことです。別に、不具合が起こっている訳でも、異常な訳でもありません。「経年変化」といって、年数が経てば、自然と起こる現象です。

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無垢フローリング塗装別、普段のお手入れ、黒ずみ対策

先ほどもお伝えしたように塗装によっては汚れの影響を受けやすく、黒ずみになる事があります。塗装別の普段のお手入れ方法をご紹介します。

無垢フローリングの塗装① 無塗装

無塗装はその名の通り、無垢材そのもので何の塗装もされていない木そのもののフローリングです。無垢の木そのものの手触りや香りを一番感じられます。ただ、塗装をしていない分無防備なので、汚れやシミの影響を受けやすいです。

日常のお手入れ方法は乾いたフローリングワイパーを使用して拭き掃除をする、掃除機をかけるなど。黒ずみには水を少しふくませたメラミンスポンジでこすってみる、お酢を薄めたもので拭き取ってみる、フローリング専用の天然のクリーナーを使用するなどがあります。

無塗装の場合、水拭きなどで水分を含ませすぎると逆に乾燥してささくれてしまうこともあります。メンテナンスとしてオイル系のワックスを塗ってあげると栄養分が浸透し、木が強く長持ちします。

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無垢フローリングの塗装②オイル塗装

オイル塗装は無塗装の無垢フローリングの内部に染みこむオイルタイプの塗装です。表面に膜を作らないので無垢の木の手触りを感じられる塗装です。オイルを染みこませている分、水分や汚れには強いです。

普段のお手入れ方法、黒ずみの対応には無塗装と同様の対処方法を試してみてください。

無垢フローリングの塗装③ コーティング塗装

コーティング塗装は無垢材の表面にウレタンやガラスでコーティングする塗装です。表面にコーティングがある事で汚れにくく、黒ずみもできにくいです。普段のお手入れとしてはフローリングワイパーで拭き掃除をする、掃除機をかける程度で完了です。

万が一コーティング塗装の無垢フローリングにカビが生えてしまった場合はお酢を薄めたもの、またはエタノールを塗布して拭き取るという対策ができます。表面に膜があるため中性洗剤などを薄めたものも使用できます。

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無垢フローリングの床に強引な掃除をしても、黒ずみは大して落ちない

以前のアトピッコハウスの事務所は、築70年以上でした。そして、床も、70年以上経過した無垢フローリングでした。入居した時には、床にはカーペットが敷き詰められていたので剥がしてみたところ、かなり黒ずみがあり、汚れていました。

そこで、相当強引だなとは思いましたが、デッキブラシを持ち出し、洗剤を使用して、ゴシゴシと床を掃除してみたのです。すると、真っ黒な「濁り水」が出てきました。70年分のアカとか汚れといった感じでした。

しかし、そんなに洗剤を使用して汚れを「洗い出しても」、もとの無垢フローリングの色は、それほど変化しませんでした。

70年以上前の無垢フローリング

70年以上前の無垢フローリング

やはり、表面に黒ずみが出ているのは、単に汚れているというだけではなく、無垢フローリングそのものの色が濃くなっているという経年変化も大きいのだと思います。

無垢フローリングの黒ずみシミがどうしても気になるなら、部分補修を考える

もし、どうしても、無垢フローリングの黒ずみが気になるということであれば、部分的な補修を考えていいかも知れません。

ブラシを使用してゴシゴシと掃除した程度のお手入れでは、綺麗になりませんから、研磨機を使用して表面を削るとか、薬剤を使用して漂白するという作業をしてみます。

無垢フローリングが、かりに「黒ずんで」来たとしても、表面をちょっと削ってやったら、中から、真新しい木が出て来ます。といっても、さすがに、新品の無垢フローリングと、同じ色合いが「再現」される訳ではありません。

無垢フローリングは削れる

無垢フローリングは削れる

しかし、表面の「黒ずみ」は、すっきりと解消されます。ところが、表面を削るのは、相当に、骨が折れる作業です。それに、無垢フローリングの表面を削ると、塗装もやり直さないとなりません。

更に言うなら、木造住宅の「柱」などでやる「アク洗い」という手法を試せば、見違えるほど綺麗になります。

しかし、「アク洗い」に使う薬品は、相当に強力なので、専門業者さんにお願いしないと、危険です。

ただ、そんな味のある色の変化は無垢フローリングだけです。なので、そこまで気にせず、生きている無垢フローリングが、「経年変化」するという「味」だと考えてもらえたらいいなと思うのです。

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無垢フローリングならではの経年変化を楽しんで

無垢フローリングにしろ、壁材にしろ、家の素材や、家そのものも、月日が経過すれば、古くなります。しかし、その「古さ」というのは、「ぼろく」なる訳ではなく、「味」が出て来るというのが、無垢フローリングなど「本物」の価値だと思います。

色が濃くなることを「黒ずみ」と考えるのではなく、「経年変化」と考えれば、楽しめる気がします。

もちろん、それは、価値観次第ということになりますから、「経年変化」を「味」だと考えられない人にとっては、単なる「汚れ」になってしまうかもしれません。そういう方には無垢フローリングの良さをお伝えすることは難しいです。

しかし、古来から私たち日本人は再生可能な木や紙、土などを使ってメンテナンスをしながら長く住める家を保ってきました。その精神を受け継いでいかれたらいいと思うのです。

まとめ

無垢フローリングは、月日の経過と共に、色が濃くなってきます。それを「黒ずみ」と受け取るか、「経年変化」と受け取るか。

どうしても、新築当時のような「白っぽい」感じにしたいと言えば、強い薬品を使った「アク洗い」とか、表面を削ってしまうという方法もあります。

しかし、無垢フローリングは経年変化で色が濃くなっていくものだし、それが普通です。

私たち人間も緩やかに経年変化してきます。無垢フローリングの経年変化もおおらかに考えて、愛おしんでいただければいいのではないかと思います。

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よくあるご質問

無垢フローリングの床が黒ずむ原因は何ですか?

無垢フローリングの床の黒ずみの原因は主に、汚れ、カビ、水分によるシミ、無垢の樹が持つ樹脂などによる経年変化によるものです。汚れやカビなどの黒ずみやシミは気づいたときに掃除をすれば残りません。アトピッコハウスのごろ寝フローリングは経年変化が美しい無垢フローリングです

無垢材の普段のお手入れやメンテナンスにはどんなものがある?

無垢材の普段のお手入れは、フローリングワイパーで拭き掃除をする、掃除機をかけるなどで充分です。無塗装やオイル塗装の無垢材の場合は水拭き掃除をした後はオイル塗装のワックスでメンテナンスをしてあげるとより美しく長持ちします。アトピッコハウスのごろ寝フローリングは特別なお手入れやメンテナンスが不要で美しい床材です

無垢フローリングの黒ずみの落とし方は?

黒ずみの種類によっても変わってきますが、メラミンスポンジで掃除してみる、お酢を薄めたもので拭き掃除をしてみる、無垢材専用のクリーナーを使用してみるなどがあります。カビがひどい場合は中性洗剤やエタノールなどを使用するお手入れ方法があります。ふき取った後はきちんと乾燥させて、オイル塗装などでメンテナンスをしてあげるといいでしょう。

無垢フローリングの塗装にはどんなものがあるの?

無垢フローリングの塗装には、何もしていない樹そのものを生かした無塗装、樹の内側に染みこんで内側から強くするオイル塗装、表面をウレタンやガラスなどで膜を作るコーティング塗装があります。樹の手触りを感じられるのは無塗装、オイル塗装で、汚したくない、メンテナンスやお手入れが楽な方がいいという方は膜を作るコーティング塗装がおすすめです。

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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

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