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塗装をする、しない

考え方の違いです

お客様によっては、塗装をしないままお使いになりたいという方もいると思いますが、そもそも塗装の目的とか種類といったことをご存知ないと思います。また無塗装のフローリングというものも、あまり手に入らないので、選択肢にないと思います。

しかし、無垢フローリングに憧れがあるお客様であれば、塗装の種類とか意味もご説明差し上げた上で、選んで頂くことで、より満足度が高くなると思います。

塗装の意味と目的

フローリングに塗装をする目的は、フローリングの保護とメンテナンスということになります。一昔前の話をすると、お婆ちゃんが、ぬか袋でせっせと無垢の床を磨いていました。あれは、米糠油を床に擦り込んで、フローリングに油分を与えて保護していた訳です。

人の足裏からも「皮脂」という油が出ていますから、素足で歩けば油分の補給ということになりますが、それは無塗装や自然塗装のフローリングに対する理屈であって、普通は「汚れ」の原因になるだけです。

塗装しないままのフローリングのことを「白木」といいますが、そのままの状態では、「汚れ」や「キズ」が付きやすいので、どこまでの保護を考えるか? という話になります。

塗装をすれば、汚れも付きにくくなりますし、掃除も楽です。また、キズも付き難くなります。しかし、自然塗料系にするのか、化学塗料系にするのかによって、塗装後の品質も変わるので、お客様の希望によって判断が必要になります。

自然塗装か、化学塗装か?

塗料の種類は、大きくいって自然塗料と、化学塗料があります。
自然塗料とは植物由来成分を主原料としたもので、人にも環境にも優しいものです。フローリングの表面に塗幕(塗装の幕)が出来るものと、木に染み込むタイプのものがあり、アトピッコハウスの自然塗装品のフローリングは、木に染み込むタイプの塗料を使用しています。

しかし、自然塗料は、化学塗料と比較するとモチが悪いので、頻繁に塗り替えないとならないという欠点があります。

ただ、自然塗装を選ばれる方は、割と大らかに考えている方が多いようですし、また、いざとなったら自分で塗ることもできる点が、自然塗料の良いところです。木に染み込むタイプの自然塗料なら、木の呼吸を止めることもないので、無垢材特有の長所である調湿性能を奪うこともありません。

しかし、強い塗幕が出来るわけではないので、キズが付き難くなるといった効果はありません。

自然塗装よりも、もっと掃除がしやすくて、キズも付き難い方がいいという場合は、化学塗装の製品を選ばれることだと思います。

化学塗料で一般的なものは、ウレタン塗料と呼ばれるもので、最近はUV硬化型のものもあり、以前と比べると大分人にも環境にも優しくなっています。アトピッコハウスの化学塗装品も、UV硬化型のウレタン塗料を使っています。

ウレタン塗装の場合は、強い塗膜でができるので、フローリングの奥深くに汚れが染み込むということがありません。お醤油やコーヒーを溢しても、サッと拭き取れてシミになることもありません。

また塗膜が硬いので、キズも付き難いという特徴があるのです。

ただ欠点としては、無垢材の温もりは失われてしまうので、暖かい素材感を感じたいという方には不向きということになります。しかも、塗膜が強いので、木の呼吸を止め、結果として調湿性は失われてしまいます。

しかし、無垢は無垢ですから、合板フローリングのように5年、10年で表層が剥がれてきたり、色があせてきたりといったことは起こりません。

塗装しないという選択

大手メーカーなどでは、あまり手に入らないと思いますが、塗装していないフローリングを手に入れて、自然素材系のワックスだけを塗って仕上げるという選択肢もあっていいと思います。

また、現場で、好みの自然塗料をDIYするという選択肢もあると思います。

ただ、一般的な無垢フローリングは塗装することが前提ですから、無塗装対応の商品を選ばないと、表面がザラザラして、ちょっと違和感があると思います。アトピッコハウスでは、無塗装のまま使って頂いても問題のない品質の無塗装の製品も数多く品揃えしていますので、ご参考ください。

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